効率的市場仮説の核心は、「市場価格には常に利用可能な情報が織り込まれており、誰もが長期的に相場を出し抜くことは困難である」という点にあります。
【補足】
効率的市場仮説(EMH)は、株式や債券などの資産価格が、公開されているあらゆる情報を瞬時に反映するという考え方です。具体的には、企業の業績見通しや経済指標、ニュースなどの情報がすぐに価格に織り込まれるため、投資家が一貫して平均を上回る利益を獲得することは難しいとされます。EMHには「弱効率」「準強効率」「強効率」の3つの形態があり、どこまでの情報が価格に反映されているかに応じて分類されます。いずれの場合も、価格が情報をすばやく反映するため、市場を出し抜くのは困難とされる点が共通の骨子となっています。