競合がひしめく“レッドオーシャン”ではなく、新たな市場空間である“ブルーオーシャン”を創造し、その中で差別化と低コストを同時に実現する「価値革新（バリュー・イノベーション）」がブルーオーシャン戦略の核心です。
補足： ブルーオーシャン戦略は、既存の競合に勝ち抜くことよりも、競合そのものが存在しない新市場を生み出す考え方に重点を置きます。そこでは従来の業界常識や顧客のニーズを再定義し、付加価値の高いユニークな提供価値を作り上げつつ、同時にコストも最適化する手法を重視します。具体的には、
- 業界内で“常識”とされてきた要素のうち、実は顧客価値に直結しないものを減らしたり取り除く
- 他社が十分に提供できていない魅力的要素を大胆に追加したり高める といったフレームワーク（ERRCグリッド：Eliminate, Reduce, Raise, Create）を活用し、競合に縛られない市場を切り拓きます。これがブルーオーシャン戦略の基本的な考え方です。
