公共財の核心は、財やサービスを誰もが同時に利用でき(非競合性)、かつ特定の個人を利用から排除しにくい(非排除性)という性質にあります。
【補足】
公共財(public goods)は、経済学で用いられる概念で、代表的な例として道路や公園、防衛・治安などが挙げられます。
- 非競合性: ある人が利用しても、他の人の利用可能量が減らない、もしくは減りにくいという性質。
- 非排除性: 料金未払い等によって特定の個人を排除しにくい、もしくは排除が不可能に近いという性質。
これらの性質により、民間の利潤追求に委ねるだけでは充分に供給されない恐れがあります。そのため、多くの場合、政府が税金などの仕組みを通じて財源を確保し、公共財の提供や維持に関わることが重要とされています。