ボラティリティ指標の核心は、相場の価格変動の振れ幅やその速さを客観的に数値化し、投資リスクとリターンの見通しを立てやすくする点にあります。
補足
- ボラティリティとは、価格がどれだけ急激に、かつどれほどの幅で変化するかを示すものです。一般的に、値動きが大きく激しいほどボラティリティが高いとされます。
- 市場の先行き不透明感が高まったり、突発的なニュースが発生したりすると、ボラティリティは上昇しやすくなります。一方で、相場が落ち着きトレンドが明確な場合は、ボラティリティは低くなりがちです。
- ボラティリティ指標を用いることで、投資家は相場のリスク（値下がりリスクや乱高下のリスク）を定量的に把握し、ポジション調整やヘッジ手段を講じる手掛かりが得られます。例えば、オプション取引を利用してダウンサイドリスクを限定したり、ポートフォリオの比率を調整するなどのリスク管理に役立ちます。
- 有名なボラティリティ指標としては、株式市場で広く使われる「VIX（恐怖指数）」や為替相場の「FXボラティリティインデックス」などが存在します。これらの値が高いときは相場が大きく揺れやすく、低いときは比較的安定していると判断されます。
