リスクプレミアムの核心は、「投資家がリスクを負うことの対価として、リスクのない資産の利回りを上回る収益を求める、その上乗せ分」を意味する点にあります。
補足
- リスクプレミアムは、投資家が将来の不確実性を引き受ける見返りとして期待する追加的なリターンを指します。
- 株式投資であれば、国債などの安全資産の期待利回り(リスクフリーレート)との比較で、投資家がどれほど上乗せを求めるかによってリスクプレミアムが決定されます。
- この概念は、金融資産の価格理論や資本コストの計算など、投資や企業価値評価に広く活用されます。例えば、CAPM(資本資産価格モデル)においては、市場全体の期待収益率からリスクフリーレートを差し引いたものを「市場リスクプレミアム」と呼び、個別資産の期待リターンを評価する際に用いられます。
- リスクプレミアムは経済環境や市場心理により変動します。リスクが大きい局面では投資家はより高いプレミアムを要求するため、リスク資産の期待利回りは上昇します。