失業の核心は、労働市場における「仕事を求める側」と「人材を求める側」のミスマッチ(不均衡)です。
このミスマッチには、景気の変動による雇用機会の減少(景気循環要因)、技術革新や産業構造の変化に適応できないスキル不足(構造的要因)、職探しから就業までの時間差が生じること(摩擦的要因)などが含まれます。また、社会保障や雇用制度が十分に機能していないと、再就職の支援が届かず長期失業が深刻化するケースもあります。こうした要因が重なり合うことで、働きたい人と必要とされる仕事の間にずれが生じ、失業を生み出しています。