トランスフォーメーショナルリーダーシップの核心は、組織やメンバーの意識・価値観を高め、内面からのモチベーションを引き出すことによって、集団全体の成長と変革を促す点にあります。
【補足】
トランスフォーメーショナルリーダーシップ(変革型リーダーシップ)は、リーダーが自らの魅力的なビジョンを示し、メンバーに啓発的な刺激を与え、個々人に合った指導や配慮を行うことで組織が次の段階へ変革していくアプローチです。以下の四つの要素が重要とされています。
- 理想化された影響力(Idealized Influence)
リーダー自身が行動で模範を示し、信頼感や尊敬の念を引き出すことで、メンバーの価値観や行動をポジティブな方向に導く要素です。 - モチベーションの喚起(Inspirational Motivation)
明確かつ魅力的なビジョンを示し、組織や個人にとって意義ある目標を提示することで、チーム全体のやる気や団結心を高めます。 - 知的刺激(Intellectual Stimulation)
メンバーに対して新しい視点や方法を考えさせ、失敗を恐れずに挑戦する環境を整えることで、組織や個人のイノベーションや問題解決能力を引き上げます。 - 個別的配慮(Individualized Consideration)
個々のメンバーが持つ強み・弱みに対して適切な指導や育成を行い、個別の成長機会やサポートを提供することで、一人ひとりが組織に貢献しながら自分自身も成長できる環境をつくります。
これらを総合的に実践することで、メンバーは内発的な意欲を高められ、リーダーは組織の変革を推進するうえで強力な推進力を発揮できるようになります。