フォロワーシップ理論の核心は、「リーダーとフォロワーを明確に分けず、それぞれが相互に影響し合い、組織や集団の成果を共に創り出す存在としてとらえること」にあります。
【詳細】
- フォロワーシップ理論の背景
従来はリーダーの役割に注目が集まり、フォロワーは「受動的な存在」と見なされがちでした。しかしフォロワーシップ理論では、「フォロワー」と呼ばれる人々も、主体性を発揮してリーダーを支援し、必要に応じてリーダーシップも発揮することで、組織や集団の成果に大きく寄与できると考えられています。 - フォロワーの役割とリーダーとの関係性
- フォロワーは単に指示を受けるだけではなく、リーダーの行動に対して積極的に意見を伝えたり建設的に批判を行ったりすることが求められます。
- リーダーがビジョンを示すだけでなく、フォロワーからの提案や意見をリーダー側が柔軟に吸収しながら協力関係を築くことで、強いチームや組織が形成されます。
- フォロワーシップがもたらす効果
- 組織全体で責任感と主体性が高まる。
- 多様な視点から意思決定の質が向上する。
- メンバー同士の信頼関係が強化されることで、組織全体のパフォーマンスやイノベーションが促進される。
- 結論としての意義
フォロワーシップ理論では、リーダーとフォロワーが相互に作用し合い、共同で組織やチームの目標達成に向かって進んでいく姿を重視します。そのため、“フォロワー”だからといって受動的になるのではなく、一人ひとりが主体的な行動をとり、必要なときにはリーダーシップも発揮することが重要だとする点が、フォロワーシップ理論の最大の特徴といえます。