レバレッジ戦略の核心は、自身の資金やリソースよりも大きな投資効果や成果を得るために、他人資本や追加の資源を活用する点にあります。
【補足】
レバレッジ(leverage)とは「てこ」の意味で、少ない力で大きなものを動かすイメージに由来しています。ビジネスや投資においては、自己資金や保有している資産だけでなく、借入や投資家からの資金、他社との提携や人的ネットワークなど、あらゆる外部リソースを組み合わせて総合的な影響力を高めることがレバレッジ戦略と呼ばれます。
たとえば、自己資金を担保に融資を受けて投資額を増やすことで、利益の拡大を狙う資金レバレッジ、他社の販売チャネルを活用して自社製品の売上拡大を目指すマーケティングレバレッジ、あるいは他社との共同開発や提携により開発スピードを上げるリソースレバレッジなど、さまざまな形態が存在します。こうした手法の根幹は「限られたリソースを起点に、借りたり共有したりすることで飛躍的な成果を狙う」点にあり、それがレバレッジ戦略の本質となっています。