連結決算手続きの核心

連結決算手続きの核心は、グループ各社をひとつの経済的実体として捉え、親子間の投資・資本やグループ内取引の重複を消去し、統一された財務情報を作成することにあります。

補足: 連結決算は、親会社と子会社を含む企業グループ全体を単一の組織として見立てて財務情報をまとめる手続きです。そのため、まずは親子間で重複する投資・資本を相殺する必要があります。例えば、親会社が子会社株式として計上した投資と、子会社側の資本のうち親会社持分に相当する部分は重複しているため、連結上は消去します。また、グループ内の売上や仕入、債権債務などの内部取引や未実現利益も重複を排除し、実質的な取引や利益を正しく反映させることが重要です。加えて、各社で用いられている会計処理が異なる場合は、グループ全体で基準を統一して財務諸表の整合性を保ちます。こうした一連の手続きを経ることで、投資家や利害関係者に対し、グループの実態を的確に示すことが連結決算の目的であり、その核心が「重複の排除と統一的な財務報告」にあるのです。

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