IFRS基準の核心は「原則主義にもとづき、企業の財政状態や経営成績を真実かつ公正に表示すること」にあります。
【補足】 IFRS(International Financial Reporting Standards)は、グローバルな会計基準として国際会計基準審議会(IASB)が策定・公表しているものです。具体的なルールよりも基本原則を重視する「原則主義」の考え方を採用し、企業の実態を財務諸表にできるだけ正確に反映させることを目的としています。そのため、実務上は各国や企業の状況に柔軟に対応しながらも、投資家やその他の利害関係者が財務情報を理解・比較しやすいような共通の枠組みを提供するところに特徴があります。これにより、国際的な資本市場での透明性や比較可能性の向上が期待されるのがIFRSの大きな意義です。